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今年のオールスター戦、3試合を見た。悪くはなかった。半世紀前のオールスターとは比ぶべくもないが、今はこういうもんだとは思う。

少し前からその傾向はあったが、今年は3試合ともに各投手は速球主体に投げ、打者はストライクゾーンならどんどん打って行った。
駆け引きはほとんどなく、単純ではあったが、それはそれで見ものだった。

150km/h超の速球は見ていて気持ちよかったし、それを豪快に打ち返すのも見ものではあった。
チームの勝敗にこだわっている選手は少なかったが、力と力の比べ合いを選手も楽しんでいるようだった。

今年は大谷翔平が3試合とも出場、1戦目は3番手として13球を投げたが、すべてが150km/h超、157km/h超という全選手中最速もマークした。
パリーグを率いた栗山監督の考えだ。これはこれで悪いとは思えない。
真剣勝負の一面が残っているのなら、良しとしなければならないだろう。
しかし打撃の柔らかさはほれぼれする。必ず芯に当たっている感じだ。

ただ、微妙なプレーもあるにはあった。
第2戦目、藤浪は阪神の西岡剛から言われて、大阪桐蔭の先輩、中田翔に山なりのスローボールを投げた。2球続けたところで、中田がマウンドへ駆け寄ろうとした。しかし彼の顔は笑っていた。
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まだ24歳の中田と、19歳の藤浪がこういうおちゃらけをするのを看過するベンチは、どうなっているのかと思う。
選手が「どうせお遊びだ」と思っているのなら、オールスターはもう止めた方が良い。観客にも失礼だ。

チームの勝敗にはこだわらないが、1対1の勝負や、個々のプレーには真剣、というのが最低限の前提だ。
例え有名選手であっても、おふざけで試合をするのは、見たくない。

オールスターは公式戦ではないが、成績は全部記録されている。
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長嶋茂雄は公式戦、オールスター、日本シリーズで3割を打ったことで知られる。それが栄誉とされるのは、オールスターも他の2つのゲーム同様真剣勝負と言う前提があるからだ。
今、繰り広げられているオールスターのレコードは、こうした先人たちの記録とともに保存される価値があるのかどうか。



放送については、どうせ地上波だし、何の期待もしていないが一応採点しておく。

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古田、工藤らの解説は良かったが、マエケンとマー君を長々と放送席にとどめ、面白くもない話をだらだらと聞いたのはいただけない。二人ともうんざりした顔になっていた。もっと解説をしっかり聞きたかった。

第2戦 テレビ朝日 5段階評価で2
第1戦と顔ぶれはかわらないが、またぞろ中居正広が割り込んで、幼稚園児並みのトークやインタビューをしたのでその分マイナス。中居ファンは、こういうのも含めて彼のファンなのだろうか。 

第3戦 フジテレビ 5段階評価で1.5
愚かしいことに、選手を入れ代わり立ち代わり放送ブースに上げて「解説」をさせていた。試合前の選手も交じっているから、集中力を殺いでお遊び気分にさせる上で効果があったはずだ。百害あって一利なし。「どうせ野球なんて面白くない」という前提が無ければ、こんなことはできない。
「プロ野球ニュース」の伝統はどこに行ったのだろう。テレビマンは本当に馬鹿になったと思う。

オールスターゲームは「お祭り」である。しかし「お遊び」ではないはずだ。
それは今年のMLBのオールスターを見ればわかる。
オールスターをこれからどんな「お祭り」にしていくのか、これは選手への真剣な問いかけだと思う。


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